アトピー性皮膚炎などのアレルギーの原因として、大豆や卵、花粉やダニ、遺伝的要素がこれまで考えられてきましたが、昔からあったダニや食べ物や花粉が今になって何故アレルギーの原因物質といわれるようになったのでしょうか?

実は、近年急速に私たちの生活内に増えてきた農薬、食品添加物、殺虫剤、抗菌剤、ホルマリンなどの化学物質が、直接的、間接的にアレルギーに関与していることが医学的にも判ってきています。
つまり、アトピー性皮膚炎などのアレルギーの真の原因物質は化学物質にあって、大豆や花粉は単なる誘引物質に過ぎないということです。
化学物質過敏症についても同じことが言えます。

原因物質である化学物質が、生活環境内で殺虫剤、防腐剤、消毒剤、防ダニ、抗菌グッズなどが使われるようになり、簡単に説明すると、薬剤などに頼った間違った清潔感により、体を守っている細菌やウィルスを排除しすぎてしまい(本来の人間的なバランスでは、免疫細胞が自然治癒力により防ぐもの)抵抗力が弱まった免疫細胞が異常な働きをして、ダニや食べ物へと反応し、アレルギーが引き起こされるようになったとおもわれます。

アトピー性皮膚炎の場合、自分の本来持っている自然治癒力が、化学物質により崩されてしまった免疫細胞のバランスを直そうとして、皮膚炎が生じているそうです。
ですから、せっかく体がアトピー性皮膚炎を根本的に直そうとして、皮膚に炎症を起こしているところに、ステロイド剤や、漢方薬を用いてしまうと、細菌やウィルスが殺されてしまい、一時的に表面はきれいになるかもしれませんが、根本的な治療にはなりません。

ステロイド剤をはじめとした薬を用いることや有害物質の摂取を繰り返すことは、せっかくはたらいている自然治癒力や免疫力が衰えてしまいその結果、癌のリスクの高い体質になっていきます。薬は最小限の使用にしたいものです。

人間の体本来が持っている自然治癒力を強化して、免疫力を高め、同時に化学物質や、食品添加物の摂取を最小限に食い止める努力がアトピーの治療への第一歩といえるのではないでしょうか?